耐震基準をご存知ですか? その2

旧耐震と新耐震のちがい

旧耐震は震度5程度、新耐震では震度7程度でも倒壊しないを想定しています。
1981年に定められた「新耐震」は震度5程度の中規模の地震ではほとんど損傷しないことが求められます。
また、震度6強~7程度の地震にたいしても、人命に危害を及ぼすような倒壊などの被害を生じないこと
が目標となっています。
 

新耐震は筋交いや面材による耐力壁の基準量を強化

耐力壁とは、地震や強風など横からの力に抵抗する能力をもつ壁のことで、柱と柱の間に斜めに「筋交い」と呼ばれる棒状の柱で固定した壁をいいます。
地震によって揺れが伝われば、以下の図のように揺れ方が大きく異なります。筋交いの入った壁は横揺れに強い構造となっています。

 

地震で建物が壊れないのではなく、「逃げる時間を確保できる」

新耐震基準は、建物の寿命の内に一回起こるかどうかという大きな地震に対して「建物が壊れないこと」を保証しているわけではなく、「建物は壊れても、人の命は救われる」設計をするということなのです。