防災講座 VOL2

2つの大震災

 

緊急地震速報の限界

規模の大きな巨大地震ほど、過小評価する可能性があります。
 
例えば、東日本大震災の場合、気象庁は地震波検知後8.6秒後の14時49分、マグニチュード7.9として発表、16時00分マグニチュード8.4、17時30分マグニチュード8.8、3月13日12時55分マグニチュード9.0として発表しています。
 
最初の数秒の揺れで判断するので、マグニチュード7クラスしか予測できないのです。
東日本大震災の場合、岩盤の破断は150秒間も続いたといわれています。
したがって、一番揺れるところ(震源近く)には直前にしか伝えられないのです。
 

出典:気象庁
 

想定していないところの方が被害が大きかった

下の図は、津波の地域別の想定遡上高と実際の遡上高です。
遡上高が低く想定されていた地域(県)は死者・行方不明者が多く、高く想定されていた地域(県)においては少ないという結果でした。

 

 

釜石の奇跡

釜石では1,000以上の人が亡くなりましたが、当時の小学生1,927名、中学生999名の命は助かり、生存率は99.8%でした。
亡くなったのは学校に来なかった5名にとどまりました。
生徒たちが生き延びることができたのは、釜石市内の学校が群馬大学社会環境デザイン工業専攻の片田教授(当時)の指導の下で数年間にわたり取り組んできた防災教育の成果でした。

津波から生き残る方法(YouTube)

石巻 大川小学校の悲劇

石巻市釜谷地区の北上川河口から約4㌔の川沿いに位置する大川小学校は、3月11日の東日本大震災で全校児童108人の7割に当たる74人が死亡、行方不明となりました。
釜石とは全く対照的な結果となりました。
 
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